
本響道において、呼吸は、最初にマスターしていただきたいものにもなってきます。
ワタシがもっともお勧めする、自分を整えていく方法になっています。
今まで、深呼吸をしようとすると、ラジオ体操でもそうですが、
身体を伸ばす、大きくするときに吸う。これが当たり前のことになっていると思います。
これが、本響道では、まさに反対。
深い呼吸をするためには、まず、身体の中にあるもの(空気)を外へ吐き出すところから学びます。
吐くことを知らずして、取り込むことは不可能
「息を吐き切ること」これをまず学びます。初めの内は、酸欠状態のように、ふわふわするかもしれません。
本当の意味で深い呼吸をする時に特に大切になってくるのが、横隔膜。
ワタシは30年ほど、声楽をやってまいりましたが、正しい発声とは、声を出すところから学ぶわけではありません。
深い呼吸を意識する時には、まず、腹式呼吸が思い当たるでしょう。
腹式呼吸とは、まさに、肚まで息を吸う(イメージ)ですよね。実際に、下腹や腰の辺りまで身体が膨らむ呼吸のことを腹式呼吸といいます。
腹式呼吸をするために、横になってお腹を意識する方法があるようですが、それは「吸う事にしか意識を持って行かない方法」。
ワタシはお勧めはいたしません。
立った状態、また、椅子に良い姿勢で座った状態が望ましいです。
その上で、まずは吐く練習から始めるのです。
吐く時に、身体が伸びます
吐く時、つまり、息を使い正しい歌い方、話し方もそうですが、
息が流れている(息が身体から流れ出している)状態が、聴く人に伝わる歌い方であり、話し方であります。息が止まったままだと、感受性の強い方であれば経験されているかもしれませんが、聴いていて苦しいのです。
感情を入れて歌うわけでも、話すわけでもない。一番は自然な発声です。自然な息遣い=腹式呼吸での発声。
それこそが、人の心を打つものです。
そして、吐く時に身体が伸びるということですが、身体が大きくなる(背を伸ばす)イメージです。
一番理解しやすいのは、両腕を両耳に付け、伸ばしてみてください。すると下腹はスッと凹んだ感じがしませんか?さらに肋骨は横に広がったような感じがするかと思います。この上に伸ばすイメージで、口から息を長く出していきます。口はすぼめましょう。できたら、7秒で吐き切るように、細く強くです。
その後、吐き切ったら、身体を緩めてください。脱力です。
すると、今あなたに必要な息が、体に自動的に入るのを感じることでしょう。
できれば、口は閉じて、鼻からだけ息が入る状態で脱力するのです。
これが、深い呼吸、肚まで息が入るという、腹式呼吸の流れとなります。
腹式呼吸とは、肚から息を吐くことから始まることを覚えてください。決して、吸う事からではありません。これこそが、胸式呼吸。
みなさん、是非自分で体験されてみてください。
腹式呼吸で得られる効果
腹式呼吸、つまり、鼻から深く息を吸うことで得られる効果。それは血中酸素をみるみる増加させていくこと。
リハビリを行う前などに、バイタルチェックの中でバルス測定をすることもあるでしょう。
正常な人であれば、96~99%。これが高齢者や心臓に不具合がある場合、90以下や93というような数値が現れることがあります。
ただそのような方にも、この機械をつけたまま、鼻から呼吸を数回繰り返していただくと、ほんの30秒ほどで、97くらいまでは回復してまいります。
結局、正しい呼吸が出来なくなるのが、心臓や肺の疾患、また、活動量が減った高齢者の方に多いわけです。
そのような方にとって、意識して息を吐いていただく、ということは体力もいるものであります。だからこそ、鼻で息をすることを意識していただくわけです。すると、自動的に口を使いたくなってくるわけですね、それが、鼻から吸い、吐く時に口から出るという動作にもつながります。そして数値が正常化することがあるわけです。
正しい呼吸と正常な判断の関係
激しい運動をしたときに、過呼吸になりやすかったりすることもありますが、現代人の問題は深呼吸が出来ないことにあるともワタシは考えています。呼吸なんて勝手に出来るもの、生まれた瞬間から行っているもの、そのように考えがちですが、そうでもないことが分かると思います。それは正しい呼吸を行う上で、自分の体調や思考がスッキリすることを体験した方にはわかるはずです。
血中酸素自体も、筋肉を動かすために必要ですし、呼吸とは、人間の基本中の基本。
だからこそ、今一度見直していただきたい分野であります。
頭がクリア、視界がクリアになっていくことを体験していただけるでしょう。
そのためには、姿勢も関係してまいります。そのことについては、また別でお伝えしてまいります。
追記:歌い手に多い、インスピレーション、直感、霊感の強い者たち
ただの喉声で歌っている歌い手は別です。
オペラ歌手であったり、声楽家(音楽家全般でもありますが)に多い、霊能者。
本人は気づかない場合も多いですが、故:美輪明宏さんや江原啓之さん、森公美子さんなど、歌い手の方で霊感が強い方、スピリチュアルな方が多いことに気づかれている方も多いでしょう。
霊感の強さと歌い手になったことがイコールなわけではないと思いますが、ワタシ自身も、歌を続ける中で自分の独特な霊的感受性に気づいた者でもあります。
腹式呼吸を用いた歌を歌うことにより、ワタシの場合は、次に練習すべき曲を「たまにやってくる知らんやつ(と呼んでいました)」が伝えてきていたのですねw。すべてその練習すべき曲を教えてくれたおかげで、難なく人前でも演奏することに抵抗もなかったわけです。そしてそれは、歌だけでなく、見えないものからのお願いもされることとなってきたりもしたわけですが…
ワタシは一時期、あまりに受け取る量が多すぎ、自分の生活が送れないと判断し、歌うことをストップした時期があります。そして、しばらく霊的感受性をコントロールする方法を学ぶことに専念し、ふたたび歌うこととしました。
そのくらい、歌が霊を呼ぶというよりも、深い呼吸、息の流れを意識する歌い方、響きを伴う演奏の仕方が、「あわい」に共鳴し、何かを受け取りやすい状態になっているものとも考えています。ただ全員とはいいませんが…
きっと、美輪さんも江原さんも、本当は歌いたい、歌い手に専念したかったのではないか、とワタシは思っています。レベルは全く違えど、ワタシもそうできたらどんなに幸せだろう、そう思ったこともありました。
でも今は、歌うためでなく、身体の使い方、呼吸の仕方、死生観を確立させるために、歌を歌ってきたのかな、というひとつの答えにたどりついた気がしています。歌はきっとやめられませんが、形を変え、これから何かお伝えしていくことができたらという思いでいます。
こう書いている間にも、肩のあたりを優しい風が吹き、まとわりつく感覚があります。
歌うことで、自らの身体に意識を向けることとなり、それ自体が、自分大切に扱う、自分を知るための行為になっているとも考えられます。
ご参考になれば幸いです🍀
呼吸についての話はまだ続いていくと思います。