世の中で注目されている「丹田呼吸」。それは下丹田のことを指しています。

今流行りの、自分のやりたいことをやっていこう。本音本心で生きよう。それは中丹田を意識して過ごすことを指します。

インスピレーション、直感で生きる。チャネリングなど…。それは上丹田のことを指しています。

丹田。それは、東洋思想や気功、武術、ヨガなどで重要視される「生命エネルギー(気)が集まる中心」のことを指します。

さて、ブログにも残していくかもしれませんが、本響学にとって、丹田は最も大切になるものになってきます。

ワタシと丹田の強いつながりについてお伝えしていこうと思います。

その前提として、各丹田のご紹介を簡単にしておきます。

丹田とは

三つの丹田のお話をしていきたいと思いますが、これらは単なる「体にあるエネルギーの集まるツボ」の話ではなく、身体・感情・意識がどのように一つになるのか、という、深い身体観が見えてきます。

前提として、現代医学で解剖学的に確認された器官ではないことをお知りおきください。それらは、武道で意識されるものだったり、中国の道教・養生などに由来する伝統的な身体観であって、流派によっても位置や意味に違いがあるものです。

その上で本響学で感じ取るのであれば

上丹田=観る

中丹田=感じる

下丹田=生きる・行動する

というものとなります。

そしてこの三つの丹田は、独立しているわけではなく、上丹田で認識し、中丹田で感じ取り、下丹田で決めて動くという1つの流れの中で、正しく活用されていくわけです。

上丹田・・・観る場所

一般的には、眉間・額の奥、頭部の中心、松果体あたりを上丹田として捉えます。

上丹田は、思考・認識・集中・洞察・想像・判断・観察・意識などと結びつけて考えられます。

つまり何が起きているのかを見る場所です。

例えば、何か問題が起きたときに、「どうしよう」と感情に飲み込まれる前に、「今何が起こているのか」と一歩引いてみる。

この観察する意識が上丹田の働きの一つです。

上丹田が過剰になると、頭に意識が偏りすぎる状態です。それは考えすぎたり、答えを探し続けたり、分析が止まらない、未来を心配しすぎる、頭では分かっているのに動けない、感情よりも「正解」を優先するような状態です。体がついてこないということになります。

中丹田・・・感じる場所

中丹田は、胸の中心、心臓の付近として捉えます。

中丹田は、感情・愛・共感・喜び・悲しみ・つながり・共鳴・心・呼吸など、私はどう感じているのかを受け取る場所です。

中丹田は「共鳴」の場所でもあります。人・音・言葉・空間・自然などに反応していきます。単なる気分として片づけずに、身体から届く情報として感じ取ることが出来るものです。

中丹田が過剰になると、感情に飲み込まれることが多くあります。相手の感情に引っ張られたり、傷つきやすい、人の評価を気にし過ぎる、好き嫌いだけで判断する、共感しすぎる、心配し過ぎるなど、感じる力は強いけれども、感じたものを整理できない状態です。

そのため、上丹田の観る力が必要となります。

下丹田・・・生きる・動くの場所

下丹田は、へそより少し下の下腹部~骨盤内部を中心に考えられます。

三つの丹田の中でも、日本の武道や身体技法では特に重視されることが多いものです。

下丹田は、安定・生命力・身体性・意思・決断・行動・覚悟・グラウンディング・現実化など「私はどうするのか」ということを担う場所になります。

下丹田は「覚悟」と関係するため、日本語でも「腹を据える」「腹が決まる」「腹をくくる」「腹落ちする」というような言葉もありますね。これは、身体感覚と意思決定が深く結びついていることを示す、日本の興味深い文化でもあります。

下丹田が弱いときには、落ち着かない・地に足がついていない・決められない・行動に移せない・人の意見に左右される・頭でわかっていても動けないような状態になりやすいです。

だからこそ、足裏・骨盤・下腹部・呼吸を感じることをすると、自分の中心に戻りやすくなるのです。


この「頭・胸・腹(肚)」。感じて、決めて、行動する。これに繋がってきます。

迷い、悩み込んでしまいそうなときほど、体を意識すること

「私は何を見ているのか」そして「私はどう感じているのか」だから「わたしはどう進んでいくのか」

共鳴し、選び取り、現実にしていく、そこへもっていくことが出来るのが、丹田を意識して過ごす意味です。

さらにその三つの丹田にはバランスが必要になります。

上丹田が強すぎると、ものすごく考えるけれど、感じられずに動けない。

中丹田が強すぎると、ものすごく感じられるけれど、感情に揺さぶられ、決断できない。

下丹田が強すぎると、考えず、感じず、とにかく行動する。

このような状態は、社会で生きていくには危険な行動となります。

理想は、上丹田で方向を見て、中丹田で響きを感じ、下丹田が選択して動く状態です。

上丹田・中丹田・下丹田をつなぐ存在

この三つの丹田をつなぐものが、呼吸であり、背骨であり、意識であります。

その中でも、本響学で特に大切にしているものが呼吸です。そして「声を出す」こと。

自分の声を響かせることは、他人だけでなく、自分にとって必要なこと。体を振動させるという面からも大切になっています。

三つの丹田が、独立して働くのではなく、呼吸を通して繋がり、循環し、体の中で共鳴を起こします。

それと同時に意識していただきたいことがあります。

丹田に戻るということ。

丹田は鍛えるのではなく、元々ある丹田を意識できる状態に戻ることが大切です。

頭に行きすぎたら、丹田へ戻る。

感情に揺さぶられたら、丹田へ戻る。

緊張したら、丹田へ戻る。

迷ったら、丹田へ戻る。

そして丹田を意識しなくとも、中心にいる、という状態を目指します。

さらに、各丹田は、周囲の臓器の健康状態とも関連し、共鳴を起こします。

臓器のエネルギーは、そのまま、丹田へ影響を与えるということです。

頭をクリアに保つことが上丹田に良く、過度なストレスがなく、心臓や肺が元気であることで中丹田が正常に働き、腸内環境や下腹部疾患に注意することは下丹田を整えることに関連しています。

「病は気から」の「気」とは、気持ちだけでなく、エネルギーという気であるとも言えますね🍀